2023年の彼らの挑戦が始まりました。イレブンへの応援を宜しくお願い致します。

おかしな親子

総合運動場の出口から、見えるようで見えない陰に車を駐車する。
駅とは逆向きの角。
発見されたくないのに、発見してもらうようにハザードは点滅したまま。

親は、出てくる影に目を凝らす。
子は、陰に紛れ込むように走り寄る。
おかしな光景。

わたしは車で行くと決めると、長男に聞くことがあります。
‘一緒に帰らない?’
彼もそれが楽なのか、空腹を満たす術を得たいのか、まず‘いや’とは言いません。
‘pleasure’とも言いませんが。

そして、わたしは最低限の礼儀として‘見えるようで見えない場所’に車を停車し、彼はチームメイトの手前‘陰に紛れ込む’ように走り寄るのです。

長男の話は大よそ、嫁さんから聞きます。
学校のこと、日常生活のこと。
最近は、進路の話が増えてきました。

試合の帰り道、車の中の空間。
‘お互い出るに出れない、逃げるに逃げれない’この空間は、
思いっきり話ができる貴重な時間(わたしとっては)を生み出してくれるのです。

その日の試合の出来を聞き、感想を述べる。
そこから始まります。
そして昨夜はその後、進路の話を切り出してみました。
と言っても、わたしが話し続けているのですが。
同じ年の頃のこと、社会人になった頃のこと、家族を持ってからのこと、そして今思うこと。

子供の送迎に関しては、色々なご意見があると思います。
わたしも少年団の指導者をしている頃は、どちらかと言えば反対の考えでした。
‘過保護はやめよう’と。
それが今では、・・・。

‘見えるようで見えない場所’に車を停車する親、‘陰に紛れ込む’子。
本当に、おかしな光景、おかしな親子。
長男の図体が自分のそれを超え、生意気なことを言い出した頃からでしょうか、このおかしさが少しでも長く続くようにとわたしは思うようになりました。

子離れできない親の醜態でありますが、家族運営の一つの形態だと言い訳をしています。

がんばれ、ベンツマークイレブン。

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