区準優勝。(中学部・2015秋)
- 2015.10.25
- 中体連サッカー大会
今日はベンツマーク校で、区準決勝と決勝が行われました。
わたしは二試合あることに気付かず、午後に予定を入れてしまいました。
午前中に行われた準決勝のみを観戦してきました。
今回の区予選の組み合わせは本当に恵まれていました。
準決勝の対戦相手が確定した時点で、勝利は確信していました。
興味は、私立校相手になる決勝をどう戦うだろうかというその一点だけでした。
準決勝。
とは言えども、弱い相手のはずがありません。
しかし裏への意識も強く、点を重ねていくこと6-1の快勝でした。
ただ気になったことが二点。
デフェンスラインからのパス出しのタイミングがとても遅いこと。
現代のサッカーにおいてはデフェンスライン、特にセンターバックからの攻撃の組み立てが求められます。
中盤、前線に比べDFはボールを持った時に、まだ余裕を持ってさばける場合が多い。
そこでその余裕を余裕として使うのではなく、早い判断で速攻の起点になることを求められているのです。
今日の試合を観る限りでは、判断が遅い。
(チームを落ち着かせる場合等は別ですが)
味方の出方に合わせるのではなく、味方を動かすという気持ちでプレイを行ってもよいとわたしは思います。
それからもう一点、全プレイヤーに対して。
やりきり方が足りません。
相手へプレスをかける、取られたボールはしつこく自己責任で取り返す。
その意識が甘いように思えました。
と、準決勝に関する苦言はここまで。
観ていて楽しい、流れの良いサッカーをしていました。
さて、午後に行われた決勝。
前述の通りわたしは観ていませんので、ご連絡頂いた試合レポートを元に想像しながら思ったことを書きます。
‘0ー3で 負けでした。
ベンツマーク中も途中 ボールを奪うのですが 中盤でまた途切れてしまう。
相手のディフェンスを崩せませんでした。
相手の強さに負けていました。
前半0ー1でよく守っていましたが 1試合目とは 別チームのように 声が出なく 相手校の体格や気迫に負けていました。’
勝ち負けは別として、試合の流れはある程度想像は出来ていました。
相手校のプレイスタイルにはある傾向がありましたので。
大きな選手を軸にパワープレイをしてくる。
そして相変わらず小さな、ベンツマークイレブン。
ここからはイレブンたちへ。
お疲れ様。
準優勝おめでとう。
決勝はどうだった?
ぼくは思うよ。
負けたのが区予選で、新人戦で良かった。
先日のブログでこう書いた。
「この秋に、チームの状況を把握し課題を少しでも浮き上がらせておく必要があるのではないでしょうか。
(先生方は間違いなく把握していると思います。部員たちがそれを感じるかということです。)」
課題を感じただろうか?
ぼくはレベルの違いじゃないと思うよ。
もう一つの準決勝を少し観たけど、君たちの方がよっぽど良いサッカーをしていた。
目指すものが高かった。
では、何故負けたのか?
それはね、体格の違いが大きかったのだとぼくは想像する。
一つ課題が分かったじゃない。
大きく、強い体格の選手が多いチームと対する時にはどう戦えばよいのか?
これは対処できる。
J下部チームのような‘センス’を集めたチームには対等に戦うのは正直つらい。
けれど都大会レベルのチーム相手ならば、自分たちの戦い方を確立すれば十分に太刀打ちできる。
じゃ、どう戦う?
そのヒントはラグビー日本代表が先のW杯で教えてくれたと思う。
大きく、強い相手にはより早く集散し、より長くそれを続けられる体力と意識をつけるのが効果的だということ。
速さと持続で対抗するということ。
飛び道具を有効に使うということ。
ミドルを決めるシュート力と、セットプレイをモノにするフォーメーションを生み出すということが必要なのだいうこと。
相手陣内どこからでも確実に枠をとらえられるシュート力を身に着けたら、相手にとってこれほど怖いものはない。
単にゴール前に並んでボールを待つのではなく、相手をかく乱できるような頭脳的なプレイを行う。
ある選手群は外に逃げ、ある選手群が内に入る。
これも一朝一夕には呼吸が合わない。
速く長く走り続ける体力、枠を確実にとらえるシュート力、創造性に富んだセットプレイ。
大きく、強い相手だけではなく、どんな相手に対しても対抗できる手段となる。
けれど、これらのことは並大抵の努力では身につかない。
そして、これらは考えられる戦い方のほんの一つ。
練習の一環というのではなく、この練習のために時間を毎日さくことが必要になるはず。
こんな今まで以上の負担を、自分たちに課すことが君たちにできるのか?
その覚悟を自分たちで選択する分岐点がこの新人戦なのだと思う。
どうする?
君たちはよいサッカーをしている。
まだ見ぬ世界に、必ず足を踏み入れられると思う。
覚悟次第でね。
出来ないことが恥ずかしいのではなく、出来ないままにしておくことが恥ずかしいんだ。
準優勝おめでとう。
支部での健闘を楽しみしている。
がんばれ、ベンツマークイレブン。
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