大敗(2)。(中学部・2012冬)
- 2012.03.22
- サッカー高円宮杯TリーグU15
‘どうしても一点取りたかった’。
この言葉は、大敗した試合の帰り道、長男がもらした言葉であることは前回書きました。
実はこの後、もう一言あったのです。
‘俺、なんでセンターバックなんだろう・・・’。
この日、長男と話していてあらためて思ったことがあります。
それはサッカーと言うスポーツは、点を取らなければ勝てない競技なんだということです。
同点、PK勝ちという結果もありますが、記録上はあくまでも引き分けです。
そしてもう一つ。
彼がセンターバックと言うポジションにも関わらず、積極的に攻撃に参加する その訳、心情が。
確かにこの日の相手チームは、強豪クラブチームでした。
キックオフ早々から、ボールを支配され続けました。
それでもハーフタイムまでは、イレブンたちは集中を切らさずに堪えていたと思います。
後半、先に点を与え、0-3となってからです。
ボールへの寄せが緩慢になり、いつの間にか下を向くイレブンまで出て来ました。
この辺りからでしょう、長男の声が大きくなり、ドリブルで攻撃を始めたのは。
話していて、彼は相手にこう思っていたのだと感じました。
‘いつまでも、黙ってはいないぞ。’ 。
そして、声もなく、下を向き、隙あらば牙を剝こうとしない味方に、もどかしさをも感じたのだと思います。
‘点を取らなくては勝てないんだ。けど、俺は最後尾にいる’
そんなもどかしさが、
‘俺、なんでセンターバックなんだろう・・・’
の言葉を吐き出させたのだと思います。
わたしは時間がある限り、応援に向かいます。
嫁さんにも、長女にも、多大な迷惑をかけていると思います。
けれど、そのお陰で、こんな長男の姿を、心の中を垣間見ることが出来ます。
長男がサッカーをしてくれていることに、本当に感謝しています。
がんばれ、ベンツマークイレブン。
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