2020年に向けて彼らの挑戦が始まりました。イレブンへの応援を宜しくお願い致します。

イレブンよ、みせてくれ。

この月末からインターハイ予選が始まる。
この大会が最後となる高三生のイレブンもいることだろう。

そう言うわたしにも、大会前に発破をかけられる機会は多くはない。
朝日新聞(2015.4.11朝刊)からの抜粋。
わたしからのメッセージでもある。
「球際の厳しさ 世界を見よ」

サッカー用語にも俗語のようなものがある。
例えば「アリバイ・ディフェンス」。
守備の目的はボールを奪うことだが、相手との距離を中途半端に寄せただけで、「一応、ディフェンスやっときました」と取り繕うようなプレイを指す。
本気でいかないから奪えるはずもなく、ミスも誘発できない。

日本代表のハリルホッジチ監督は「相手から1㍍離れていたら、それはプレッシャーとはいわない」と選手に伝えたが、Jリーグではこの手のアリバイ・ディフェンスにはよくお目にかかる。

新監督を迎えた代表戦で新鮮だったのは、「球際」という言葉で激しい守りを徹底させてことだ。
日常的に激しいボール争奪戦に身を置いているはずの欧州組すら「いままでは足りなかった」と認めるのだから、日本の指導や育成には構造的な問題があると考えるべきなのだろう。

新しい代表監督と最も話があうだろうな、と想像できるのが湘南の曺貴裁監督である。
球際の厳しさや縦を突く速い攻撃など、ふたりには共通点が多い。

曺貴裁監督は早速、代表戦の試合の映像を選手に見せていた。
ただ、球際の厳しさが特別なものと取り上げられることへの違和感も口にする。
ボールを奪う技術や球際で戦うことはサッカーの本質的な部分で、円の中心にあるもの。

日本のサッカー界は戦術論にとらわれていて、昔からいわれてきた当たり前のことをおろそかにしていないか」
つまりは、どんなスタイルを採るか以前の、身だしなみとして問われるべきもののはずというのだ。

確かに、アジア・チャンピオンズリーグでJクラブが苦戦する様を見ても、正確に止めて蹴る基本技術や球際の速さや強さで見劣りがする。
敗因を外国人を呼ぶ資金力や身体能力の差に求めがちだが、Jリーグの村井チェアマンは「力負けしている現状を直視せざるを得ない」と指摘した。

確かにスポ校でないベンツマーク校が戦力や身体能力の違いに敗因を求めることは容易い。
しかし、そこに理由を求める前にするべきことが他にないのかを考えてほしい。
この記事は最後をこう結んでいる。

代表と湘南の監督に通じていることがもうひとつ。
W杯や欧州リーグの分析データーを示して語りかける。
彼らがその先に見て、選手たちに意識させるのは世界最先端の志の高さ
少なくとも、アリバイ・ディフェンスが通じるリーグではない。

高三生部員には、自分たちの‘志の高さ’を見せてほしい。
この五年間の厳しい、厳しい練習の中で培ってきた君たちの志の高さを。

球際の厳しさや縦を突く速い攻撃。
君たちなら必ずできるはずだ。
観せてもらうよ、君たちのサッカーを。

がんばれ、ベンツマークイレブン。

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