都ベスト8。(中学部・2012年秋)
- 2012.12.01
- 中体連サッカー大会
都大会二回戦に勝ちました。
花小金井の駅を降り、バスに乗り込みました。
下車したバス停に見覚えが。
記憶をたどって歩いて行くと、‘ああ、この学校・・・’。
二年前の新人戦、まさにこのグラウンドで行われたK我山中学との試合を思い出していました。
その時も、今日と同じベスト8をかけた試合でした。
一回戦は八王子のI川中学。
押されに押されながら、1本のシュートで辛勝でした。
そして、K我山戦。
口には出しませんでしたが、保護者の秘めたる下馬評では圧倒的に不利だと考えられていました。
そのネームバリューに物怖じしてしまっていたのだと思います。
キックオフ。
早い時間に先制点を奪われました。
正直、わたしも‘今日は何点で済むのだろう?’と応援団にあるまじき気持ちが湧いたことを覚えています。
しかし、その一点がベンツマークイレブンたちを覚醒させます。
試合終了まで、ボールを支配し続け、浴びせたシュートも数知れず。
それでも逆転をすることが出来ませんでした。
監督先生は、‘あんな試合をしても勝てるときには勝てる、今日のような試合をしても勝てないときは勝てない。本当にサッカーは、恐ろしい’と試合後、おっしゃっていました。
またベンチ入りされた他の顧問の先生の目が、赤く脹れていたことも忘れられません。
そんな試合を思い出しながら、校門からグラウンドに向かいました。
試合開始、約一時間前。
いつものようにベンツマークイレブンたちは、ウォーミングアップを開始していました。
監督先生の姿を見つけ挨拶に伺うと、満面の笑顔で迎えてくれました。
‘新チームの調子はどうですか?’
‘ん~ん’
状態はまずまずのような感じでしたが、何か不満ありげな口調でした。
キックオフ。
試合が進むにつれ、先生の‘ん~ん’の意味が分かるような気がして来ました。
確かに上手い。
長男たち、中三生より技術は間違いなく高い。
けどなぁ・・・。
個人的な印象を言うと「乗れない」とでも言いましょうか。
畳みかける勢いが感じられない。
みんな、良い子過ぎる。
今の中三生に見られた、感情をむき出しにするような、はたまた、みんなを盛り上げるようなパフォーマンスをするようなイレブンが見当たらない。
淡々とプレイしているように見えるのです。
静かな波が、延々と続くような・・・。
キックオフ直後は押し気味だった流れも、いつの間にか相手校に移ってしまったかのようになりました。
きわどいシュートも浴びました。
後半なかば頃だったでしょうか、コーナーキックを押し込み、やっと先取点。
そのわずか後にも、同じように押し込んで追加点。
スコア上は2-0の完勝。
しかし、‘ん~ん’なのです。
こんな憎まれ口を叩きましたが、都ベスト8は立派なものです。
しかし、この上を登って行くには、この‘ん~ん’を解決していかなくてはならないと思います。
わたしの提言
「もっとワイルドに!」
すぎちゃん精神とでも言っておきましょうかね。
明日は、わたしの好きな大井第二球技場での試合となります。
気張って応援してきます。
部の歴史に刻むベスト4を目指して
‘頑張れ、ベンツマークイレブン!’
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