ありがとう!ベンツマークイレブン(中学部・2011年夏)
- 2011.07.04
- 中体連サッカー大会
ベンツマークイレブンたちの夏の総体が終わりました。
この代のチームを見続けて一年弱、試合が終わった時には走馬灯のようにこのイレブンたちの戦いぶりが思い出されました。
金魚のフンのように追いかけて行き、この一年本当に楽しい思いをさせてもらいました。
本当にありがとう。
総体支部予選二回戦、やっとの思いで他の学校と同じ土俵に上がってきました。
ベンツマーク中学は区の予選を最下位(4位)通過したために、他の区の同じ通過組とプレイオフ的な一回戦を前日に行っていました。
そして昨日、相手は同じ区の宿敵K中学、去年の秋から公式戦では連敗続きのやや苦手意識のある相手校。
しかし昨日はその意識が逆に働き、試合開始前には‘けりをつけてやる’という彼らの意気込みをとても感じていました。
キックオフからDFラインを高く上げ、全員で強いプレスをかけ、セカンドボールを11人で奪いに行きます。
わたしは以前、彼らへの不満をこのように書きました。
「ではなぜ負けたのか?わたしは気持ちの問題だと考えています。~わたしはまさにそこだと思っています。それはセカンドボールへの姿勢に表れていました。わたしはボールへの寄せは、強い意志の表れだと思っています。勝ちたいという強い意志です。」
昨日の彼らは強い意志の元、一つの目標に向かおうとプレイを始めました。
前半を2-0で折り返します。
ここひと月のチームの状態を思い浮かべれば、感銘さえ覚えました。
それがハーフタイムを挟んで、受けに回ってしまいます。
結果、はまさかの2-3の逆転負け。
帰りの車の中では、同乗した保護者の長い沈黙が続きました。
確かに悔しい、けれどわたしは何かほっとした気持ちがありました。
最後の試合でハーフとは言え、今年最高のプレイを見せてくれた彼らに光を見ました。
この光をベンチそしてグラウンド外で応援に回った下級生も感じて取ってくれたのならば、この最後の試合に大きな意味があったと思います。
この試合を終えて、あえて一人のプレイヤ―に感謝をのべたいと思います。
キャプテンの彼です。
わたしは、彼の性格など個人的なことは分かりません。
ただ一年間見続けた(イレブンとしての)彼の姿にはいつも目を奪われていました。
初めて観戦に行ったその日からです。
彼は、いつも全力でグラウンドを走り回っていました。
シュートも気持ちがいいほど全力。
パスも全力、シュートと見間違うような早いパスが彼の特徴でした。
そしていつも孤高の雰囲気をまとっていました。
試合の後、号泣しているイレブンから離れてプレハブの陰でこちらに背を向けていた彼の背番号が目に焼き付いて離れません。
この一年間、キャプテンとしてそしてプレイヤーとしてこの大所帯を引っ張り続けてくれました。
本当に本当にありがとう。
この後、期末考査明けからサッカー部は次の代として活動に入ります。
今秋の新人戦に向けて。
がんばれ、ベンツマークイレブン。
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